「サプリメント」をよく知るために

サプリメントを毎日は取っていなくても、なんとなく気になった時に取っているという方がいらっしゃると思います。ご自分の体調の変化をキャッチし、それに答えようとしていらっしゃって、とてもすばらしいことだと思います。しかし、なんとなく……では、かえって危険ではないでしょうか。ここで、サプリメントの一つの考え方をお話ししたいと思います。

サプリメントには大きく分けて二つの種類に分けられます。まずは、食品に含まれている基礎栄養素（五大栄養素）で、食事では摂取することができなかった基礎栄養素を補うためのサプリメント（たんぱく質＜アミノ酸＞、ビタミン類、ミネラル類、脂肪酸、食物繊維など）と、食品には含まれているものの、食事では摂取しづらい機能性成分を持つサプリメント（桑の葉エキス、イチョウ葉エキス、各種ハーブ、特殊なキノコ類＜アガリクス＞などなどたくさんあります）です。この二種類のサプリメントをしっかり区分けできていることが大切です。

まずは、体を構成する最小単位の細胞の健康や機能、代謝を保つための基礎栄養素（前者）をしっかり摂取し、健康の土台を作ってください。それにはやはり、日々の食事からの摂取が一番です。しかし、足りないものはサプリメントで補うのもいいと思います。これら栄養素はわたしたちが生きていく上でもっとも大切なものです。健康の土台作りを目指し、これを期に、ご自分の食生活を一度振り返ってみてはいかがでしょうか？　

次に、健康の土台を作った上で、ご自分の希望や目的に合わせて、さまざまな機能性成分を持つサプリメントを選んでいただきたいと思います。機能性成分を持つサプリメントは、昨日もお話しいたしましたように、組織や臓器、器官などを健康に保つ機能成分により、より質の高い健康を手に入れることができると考えられます。

しかし、これも健康な体の土台がしっかりしていることが前提です。ご自分の食生活や生活環境、目的や体の調子などを考慮して、まずは、生命維持に必要とされている基礎栄養素が食事で不足していないか？　と問いかけてみる。不足していたら基礎栄養素のサプリメントの利用を考えてみる。その上で、自分の目的や健康増進したい部分に合わせて機能性成分を含有したサプリメントを選出してみたらいかがでしょう。この二つのサプリメントを理解し使い分けて、健康の維持に役立てることがよいのではないでしょうか？　

また、サプリメントに抵抗がある方、自分が何を取ればいいのかわからないといった方は、まずサプリメントについてよく知ることが大切だと思います。たくさんの情報の中から、確実な情報を選んでいただきたいと思います。イー・ウーマンのカラダ＠などの健康・栄養情報サイトから情報を収集してみてはいかがですか？　確かな情報の見分け方は、原材料で使用している主成分の食経験の長さ（安全性）、人での臨床試験などを行っているかなどが一つの目安となるのではないでしょうか？　サプリメントとは、日々の食生活では摂取できなかった栄養素を、補うためのものを言います。厚生労働省では「特定保健用食品」、「栄養機能食品」に分類しています。しかし、これらもサプリメントという大きなくくりの中の一つであり、それですら選択を必要としています。先にもお話ししましたように、一番大切なことは、ご自分の体の声を聞き取りながら、確かな情報をキャッチして、今の自分に必要な栄養素や機能性成分が何なのかを考えてみることが健康な体を手に入れる第一歩だと、わたしは考えています。