
最初は不満いっぱいだったが(grotto・大分・パートナー無・31歳)
わたしは横浜出身ですが、7年半前から大分で暮らしています。初めは「別府には温泉もあるし、一人暮らしもしたいしいいかな」と気軽な気持ちでした。若い人たちは田舎から都会へ出るのが一般的ですが、みんなと違うことをしてみたいから、わたしは逆走しちゃおう!と本当に逆走してみたわけです。実際、最初は方言もわからないし、お店も早く閉まるで不満はいっぱいありましたが、今ではインターネットで何でも買えますし、何より自然の遊びが気軽にできることが魅力です。海も山も温泉も身近にあり、時間にもゆとりがある生活です。ダイビングを始めてますます大分が好きになりました。そして、都会のよさ、田舎のよさ、両方を理解できました。
半々くらいの暮らしが理想(はるたいママ・東京・パートナー有・34歳)
今すぐというのはやはり仕事が一番のネックになってできないですが、いずれ田舎暮らしができたらいいだろうな、と漠然とした夢があります。ただ、都会に住む便利さや魅力もまた捨てがたく、半々くらいの暮らしが一番理想です。子どもが小さいうちはなるべく自然の中で過ごしたいと思って、週末のセカンドハウスを建てたので、将来夫婦二人でそこでのんびり引退後の生活が送れたらすてきだな、という将来設計があります。
必要な収入が確保できれば(あるばーと・神奈川・パートナー有・37歳)
田舎というより自然があふれているところで暮らしたいですね。ただし、必要な収入が確保できれば。普段は都会で暮らしてたまに自然あふれる別荘で暮らすというパターンと、普段は自然あふれるところで暮らしてたまに刺激を受けに都会へ出るなど、いろいろなパターンがあると思います。どちらにも不便なことがあり、いいこともあるわけで、結局はゼロサムになると思います。時間だけは誰にでも公平で、その時間をどう過ごすかは自分の人生に対する価値観が決めること。インフラだとかさまざまな課題はあると思いますが、魅力あるところには人も設備も集まると思います。
子ども時代の田舎の遊び(DEYOKO・海外)
子どもには、田舎がおすすめです。わたしの子ども時代は、田舎なしには語ることができません。春は、梅や桜が満開の木の下でのピクニックに山菜つみや竹の子掘り。夏は、川での魚つり、水泳、キャンプ。もちろん家からすぐなので渋滞知らず。秋は、きのこ狩り。冬は収穫されたお米でお餅つきなど。とにかく祖父母の畑で収穫された食べ物がどれもおいしかった思い出があります。

田舎らしい暮らしができず(胡桃・岩手・パートナー有・43歳)
10年前に夫婦で東京から東北の山の中に移住しました。二人ともライターなのでできたことです。でも、子どもができて、学校にあがるころからいろいろ問題が起こりました。外からの干渉や、やっかみ、いじめ。村にある少人数学校は、牧歌的でよくテレビや新聞に取り上げられますが、子どもたちはゲーム漬けでなんにも田舎らしくはありませんでした。
そこでわたしたちは、県庁所在地に引っ越しました。山の家は別荘にしています。大きな学校で子どもたちは生き生きし、PTA活動も足の引っ張り合いはなく、穏やかに進んでいき、平和です。車にも乗らなくなり、環境に優しい生活はこちらかなと思っています。もうたぶん狭い村の人間関係に巻き込まれる生活はしないと思います。年寄りは知恵もあってすごくすてきですが、若い人が気持ちが中途半端で荒れているのが気になりました。
ご近所付き合いは必須と思うと、おじけづき(ホットレモネード・愛知・パートナー有)
田舎は空気もきれいだし、食べるものもおいしそう。お散歩するのも楽しそう。一度は暮らしてみたい、そんなあこがれはあります。でも都会暮らしに慣れてしまったわたしには、正直、田舎の人たちとの濃厚な(?)コミュニケーションに自信がありません。どのくらい踏み込まれるのか、どのくらいお世話になってよいものか、不安があります。医療施設が遠かったりするのですから、ご近所付き合いは必須と思うと、おじけづきます。空気の良い、水もおいしい、都会があったらな〜と思うわたしはわがままなんでしょうか?
バリバリ働くには都会がいいのかも(isnow・群馬・パートナー無・28歳)
東京の大学をでて、首都圏内の会社に勤めていました。現在は、資格取得のため田舎の実家へ帰ってきて、仕事をしながら勉強しています。田舎の会社で働いてみて感じたのは、まだまだ職場での女性の地位が低く居心地があまりよくないということ。企業の体質かもしれませんが、こういう古い体制の企業は都会よりは田舎に多くあるように思います。バリバリ働くには都会がいいのかもしれません。
家賃以外なら首都圏で暮らしたほうが安く上がる?(いまいくん・埼玉・パートナー有・41歳)
東京生まれで東京育ちのせいか、都会じゃないと駄目ですね! 仕事の関係で地方に住んだこともありますが、あまりにも刺激が少なく、とにかく退屈で……。その時には人混みが恋しくて(?)毎週末のように、車で40分ほどかけて県庁所在地まで行っていました。それに地方では、食品関係はともかく、衣類などの生活必需品の物価が高いのも気になります。家賃以外なら首都圏で暮らしたほうが生活費は安く上がるような気がします。しかしそれより大きなものは人間関係に対する温度差です。都会での「薄い」人間関係が染み付いてしまうと、地方都市での「濃い」人間関係には疲れてしまいます。また、どこに行っても知ってる顔に会うのが嫌ですね。何か監視されているようで。やはりわたしには田舎暮らしは無理なようです。