
ハード面の整備ばかりでなく(てるっち・大阪・パートナー有・34歳)
たくさんあります。老人福祉は本当に難しい問題ですし、介護保険も老人が増えすぎたため、国の予算でやっていけないからと言う理由で設立されたみたいですが、そもそも国の予算が足りなくなったのはソフト面を削ってハード面のみに視点を置いた不必要に豪華な福祉施設を作りすぎた面に原因があったように思います。介護保険は点数制なので老人の体の介護には手厚い部分がありますが、体だけではなく心のケアも大切です。それと同じようにで大切なのは建物ではなくて人材だと思います。その人材に充分の報酬も払えないようなシステムの介護保険はもっとしっかりと見直しが必要だと思います。「福祉施設で働いているのだから、安くてもボランティア精神で働きなさい」という考えはまずおかしいのではないでしょうか。プロに介護という仕事を任せて、プロのサービスを受ける。そういったことをしっかりと意識した保険を作っていただければもっとサービスの向上や、本当の意味での改革が進むのではないでしょうか?
世代間格差に不公平感(月の猫・神奈川・38歳)
身近に制度の対象になっている人がいないので、「これが不満」という具体例がないのが申し訳ないのですが、不満ありです。自分が支払った保険料が、自分(の世代)に返ってくるならばまだ良いのですが、はたしてそうなるのでしょうか。我々の親世代は年金も充実しており、年金難民になりそうな私たちとは格差があります。そして私たちより若い世代はもっと困難が予想されます。北欧の某国のように福祉は充実してるけど、国民は税金貧乏というような国になってしまうのは避けてもらいたいところです。公的介護保険制度が不要だとは思いませんが、保険料の徴収の仕方やその対象、そして使い方には疑問が一杯です。
健康を維持している人を評価するしくみを(greececat)
民間の保険のように一定期間保険を利用しなかった場合に多少でも報奨があるといいと思います。介護保険なんて利用しないのが一番幸せ、とわかっていても払い損は嫌だなと思ってしまうのが人情なのかもしれません。そうなると、必要以上に保険を使おうとする例もあるのでは。それよりも予防に重点を置き、保険の健全運営に貢献していることを認識できるようにするほうがいいと思うのです。これは健康保険に関しても同様のことが言えると思います。生活習慣に気を配り、健康を維持している人を評価する仕組みがあるといいと思います。
地域の助け合いを促進する必要も(ともすい・神奈川・パートナー有・38歳)
介護は家庭だけでなく地域での助け合いも必要だと思います。今の制度は財源のことばかりが焦点になっています。例えば、エコマネーなどを普及させて、地域の助け合いをポイント化したり、介護の勉強会に出ることでポイントがつくなどとして、そのポイントを使って、自分の身の回りの介護サービスを受けやすくするなど、工夫の余地があると思います。
一番困っているのはマイノリティー(junko1942・京都・パートナー無・43歳)
医療保険制度の破綻危機を回避するために、介護保険制度は導入されました。その中には「自立支援」「在宅生活の援助」が高々とうたわれていたと記憶しています。しかしながら、実際は施設で自立支援を一生懸命やったら要介護度が下がり、収益が減る(施設の場合)、在宅でも良くなればこれまで受けられていたサービスが受けられなくなるなどの矛盾とジレンマをいっぱい介護保険は抱えています。もちろん、必要ないのに家政婦さんがわりにヘルパーを利用するなんていうのはもってのほかですが、今回の改訂案ででている「家事ができる能力を有している人は指導して自分でしてもらう」などは、これまで家事などしたことがなく、身体に障害をすでにもった男性などはどうなるのだろうと思います。制度はとかく多数派をターゲットにルールを決めがちです。しかし、実際にとても困っているのは前述のようなマイノリティーの人たちのような気がしてなりません。財源確保は急務であろうとは思いますが、高齢者が自分らしく自分の地域で暮らせるためのサービスのあり方をもっと検討してほしいと思います。
必要なときに援助が受けられるように(rnm226・東京・パートナー有・38歳)
父が脳内出血で倒れ、リハビリで病院に通うのに、タクシーでしか行けない体にもかかわらず、交通費はすべて自己負担です。リハビリ後どこまで回復するかわからないといった理由から、援助を受けられないとのことですが、必要なときに必要な援助が得られないのはおかしいと思いました。援助が必要でなくなったときに、援助を解除すればいいと思いますし、介護者にあわせたタイムリーな援助をしてくれればどんなに助かるだろうと思いました。