
必要なときに必要なだけ使える制度を(ジル・徳島・パートナー無・36歳)
たくさんあります。一つは使える人と使えない人がいること。必要と思われる人が非該当になったり、「え!」と驚くほど介護度が高くなったり。保険料をはらっているのに、自由に使えないなんて変じゃないですか。本人負担が少ないと思う。1割だから、使いたい放題という人もいます。受益者負担はもう少し上げるべきだと思います。でないと、いつまでたっても保険料の値上げは続きます。保険料を払っているのだから、使わなければ損と思っている高齢者もいるからです。もっと、間口を広く、多くの人が必要なときに必要な量だけ使える制度を作るべきだと思います。
軽度な人へのケアに不満(いまいくん・埼玉・パートナー有・42歳)
母が肝臓を患っていて公的な介護を利用していますが、外見的には病人っぽくなく、とりあえず身の回りのことは自身でできるので、典型的な「軽度な人に対するケアが少ない」との不満を持っていますね。ただ、これからますます財源が不足していくことは明らかなので、年金・健康保険を含めて消費税率のアップなどで財源を確保し、内容を充実していくより手はないのではないかと考えています。
高齢者自身の権利を守る制度(でこ・新潟・パートナー無・39歳)
介護保険は利用者自身が選択できる制度とのことで実施されていますが、実際は選択しようにもサービスが不足していたり、高齢者の自身の幸せよりも家族の幸せが優先されていて、高齢者自身の選択できていないのではと感じることがあります。埼玉の認知症の高齢者のように自分自身の意志が伝えられないこともあるし、高齢者の権利を守る制度を使いやすくしていかなくてはいけないのではと感じることが多いです。
現場の良心に依存しない、成熟したシステムへ(いつたく・茨城・パートナー有・40歳)
介護保険は、まだまだ原始的で、改善の余地は山ほどあるでしょう。システムとして成熟させれば良い制度になる可能性はあります。日本はこういった制度をシステムとして中途半端なまま現場の良心を頼りに実施してしまう傾向が多々あります。ただ、個人的に、お世話になっているお茶の先生が介護保険制度を利用して介護を受けながら、子供と同居することなく、自立してお茶の先生という仕事を続けている様子は介護保険の良い面を見た気がします。少なくとも、この制度がなければこの方はお稽古を続けることができず、生きがいを失っていたでしょう。
今回の見直しで個人負担が大きく(マネ・埼玉・パートナー有・49歳)
介護保険のよかった点は40歳以上の方も認知症になった場合、介護保険を使えることで介護施設に入居できるようになったことです。しかし、今回の見直しによって、介護費用の個人負担が大きくなるのではないでしょうか。介護保険改正は、最も多い要支援や要介護1の方々に予防給付を導入することで、大幅な介護費用を削減するための見直しであったと思います。これでは、介護者を抱える家族の経済的負担と精神的負担が大きくなってしまいます。また、低所得者は十分な介護を受けられなくなるのではないかという懸念もあります。もちろん、なるべく自立重視の対策もとらなければなりませんが、ケアマネ不足で、介護認定もアバウト、地域によって、介護サービスにも大きな差があるのも問題です。私たちも、年を取ったら、介護サービスのよい地域に移住することを考えるべきかもしれません。
行政の説明不足を実感(べんじゃみん・東京・パートナー有・34歳)
パートナーの親が高齢で独居、この頃「老人ホームに入りたい」といいはじめました。私が少し調べてみたのですが、原則的に介護保険で「要支援」以上の認定を受けて入居する施設が多いようで、「介護保険は払うだけ、利用する必要がない」と思いこんでいるパートナーの親には、その点から問いたださねばならないと思っているところです。このような老人への行政の説明が不足しているのではないでしょうか。また、施設に入っても、サービスする職員さんが運営者と利用者の狭間に立ってつらくなり、ご自分で「宅老所」を始められる、などの話も聞きます。更に、未曾有の少子高齢化ですから、早晩20歳以上にも支払いを求められるようになるかもしれません。不満を多く抱えております。