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第53回(2) 2007/01/23
「ダイエット番組」の捏造を考える
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<1ページ目からの続き>
写真は別人、数値は架空だった
番組の捏造は多岐に渡っていました。ダイエット研究の被験者の写真が別人のものだったり、「高かった中性脂肪値が正常値に」とコメントしたのに実際は検査していなかったり、アメリカの大学教授のインタビューに、本人が言っていない内容を字幕で出したり。
これはもう、単なるミスとは言えず、意図的な捏造であることは明らかです。はじめに結論ありきで、結論を導き出すための取材を始めたけれど、うまくいかなかったため、データを捏造したというのが真相のようです。
捏造が判明したきっかけは、「週刊朝日」の取材によってでした。放送内容に疑問を抱いた編集部の追及によって、明らかになったのです。
孫請けが担当していた
この出来事の問題点の第1は、制作体制です。テレビ局とりわけ民放の場合、番組制作には、必ずと言っていいほど、下請けの制作会社が関与しています。放送局のスタッフから名刺を受け取ると、番組名が印刷してあっても、隅に小さく、所属している制作プロダクションの会社名が出ています。放送局の社員よりも、制作プロダクションのスタッフの方の人数が多いのです。
しかも、制作を請け負った制作会社が、さらに別の会社に制作を委託していることがしばしばあります。いわば孫請けに「丸投げ」です。
この方法だと、途中に入った制作会社が制作費の一部を受け取りますから、実際に番組を制作する会社の制作費は、本来よりも少なくなります。悪い条件下で制作にあたることになるのですね。
今回の場合も、関西テレビから制作を請け負った制作会社「日本テレワーク」が、さらに別の制作会社に制作を委託していました。下請けや孫請けは立場が弱いもの。放送局の正社員のディレクターやプロデューサーが、「こんな企画はできないかなあ」と提案すると、制作会社としては、何としても企画の意図に沿った番組を作ろうとします。うまくいって当然という雰囲気の中で仕事を進めるのですが、「こうだろう」と予め予測を立てて取材に入ったところ、事実は予想と異なり、当初考えた企画がうまく成立しないこともあります。
こんなとき、正社員のディレクターでしたら、「実際は全然違ってましたわ」と言って、企画をボツにすることもできますが、下請けや孫請けですと、「仕事ができないヤツだと思われて、以後の仕事の発注がなくなるのではないか」と恐怖に駆られます。そうなると、「悪魔のささやき」に身を委ねることもないとは言えないのです。
こんな気持ちを、身分が守られていて高給取りの正社員のディレクターは、なかなか理解できません。弱い立場の人たちへの思いやりを持つと共に、制作体制の見直しをしないと、今後も似たようなことは発生するのです。
今回は、この出来事を、各新聞が……
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