実は、子どものころからずっとカラダが弱かったんです。虚弱体質で、朝礼で倒れたり、乗り物酔いもひどかったりして。すごく神経質でしたね。疲労とストレスから自律神経失調症になったり、過呼吸になって倒れ、救急車で運ばれたりしたこともあります。昔からわたしをよく知ってる友だちに、「今そんなに元気でやっているのが信じられない」と言われるぐらい。
それが大きく変わったのは、結婚して子どもを産んでから。正直、夫の性格に影響されたところもあります。わたしは、起こったことに対して分析したり反省したり、いろいろ考え過ぎて寝られなくなっちゃったりするタイプ。でも彼は、済んだことは仕方ない、なるようにしかならないという性格。くよくよしないでいつも前向きというか……。
その秘訣を聞いたら、「マイナス要素を排除すること」という答えが返ってきました。たとえば、生理的にイヤだ、苦手だと思う人がいたら、朝のあいさつで声を掛けるなど、あえて積極的に踏み込んで、プラスの状況をつくる。どうせ仕事でこれから一緒なんだから、味方に付けてしまうんだとか。
もう一つ、わたしが変わったのは、30代という年齢的な転機があったと思います。20代のころは、アナウンサーという職業柄もあるんですが、周りの人の評価にすごく左右された。どう見られているか、格好よく見えているかとか、外見ばかり気にするところがありました。でも、30代になったら、もう人がどう見ようと気にしない、やりたいことをやろうというふうになりました。そういう転機って、きっと誰にでもありますよね。