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win-win > 第80回 鷹松 香奈子さん・斉藤 美和さん

文化服装学院の文化祭のショーで
- 斉藤
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文化服装学院っていうのは、基本的に、あまりアルバイトができない状況なんですね。なぜかっていうと、課題が毎日出る授業カリキュラムなので、バイトしちゃうと時間が足りなくなる。
たとえば、それこそ年に1回、文化服装学院の文化祭があって、デザインから製作、舞台作り、演出まですべて学生達がプロデュースしてファッションショーを作り上げるんですよ。モデルも学生から募って、第一次オーディション、第二次オーディションと進んで、最終審査まで残った生徒がモデルをつとめる。もちろんウォーキングレッスンもします。それには私、毎年出させていただいたのです。
- 佐々木
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作るだけでなくて、着る姿もきれいだから服としても見栄えがいいわけですね。
- 斉藤
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面白かったですし、楽しかったです。
- 佐々木
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デザイナーになろうとしていたはずなのに、モデルになったのは、それがきっかけですか?
- 斉藤
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私はデザイナーではなくて、マーチャンダイジング科を専攻していました。当時マーチャンダイザーはまだ少なく、プレスか企画かの選択肢しかなかったのですが。
卒業前に授業の一環として企業へ研修に行くのですが、私は、あるデザイナーズブランドに研修に行きました。
そしたら、その研修中にデザイナーが、「あ、いい子が来た。ちょっとフィッティングモデルやってください」ってその場で頼まれ、その気になってお手伝いをさせていただいた記憶はありますね。当時、モデル事務所の人からも声をかけてもらっていたこともあり、就職はいつでもできるから、とりあえずモデルをやってみよう、と。それでだめだったら、あらためて就職を考えてみればいいか、と思っていたんですよ。
- 佐々木
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面白い。普通は逆じゃないですか? モデルはいつでもできるけれど、就職はなかなかできないから、まず勤めておこうかなあ、って。
- 斉藤
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そうですかね(笑)
- 鷹松
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私も、1回仕事についたじゃないですか。でも、なんだかしっくりこなくて、やりたいことを見つけられないでいたときに、斉藤と同じように「モデルやってみないですか」って言われたんです。「じゃあ、やりたいことが見つかるまで2〜3年、自分で稼がないといけないし」と、次への足がかりのつもりで始めたんですよね。似てるんです。
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