ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第44回 アラン・ケイさん

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HP研究所シニア・フェロー、Viewpoints Research Institute プレジデント
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アラン・ケイさん
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小学校入学までに200冊の本を読んだ
- 佐々木
お久しぶりです。フォーチュン誌主催のアスペンでの会議でご一緒してから、こうして東京でまたお会いでき、とっても嬉しいです。「パソコンの父」として有名なアラン・ケイ博士なのですが、ちょっとイー・ウーマンではパソコン以外のことからお伺いしたいと思います。
イー・ウーマンは、スマートコンシューマ(賢い消費者)、スマートシチズン(賢い市民)のコミュニティで、様々な情報を分かち合い、自分で選び行動することを主たる目的の一つとしています。子どもの教育についても皆高い関心を持っています。今一番の関心が子どもの教育だとおっしゃるアランさんご自身も小学校前に400冊の本を読んだとお聞きしましたが。
- アラン
400冊というのは、私が読んできた本を年間で割ると1年あたりそのくらいだということですよ。小学校入学前に読んだのは200冊くらいです。
- 佐々木
200冊というのも大変な量ですが、たとえばどんな本を読まれたのですか?
- アラン
いろいろ読みましたが、多くは童話です。でもそれ以外で、大人向けの本で、一番よく読んだのが神話学です。イーディス・ハミルトンの『神話学』という本は、父の蔵書でもありました。
- 佐々木
神話学?
- アラン
そう、神話学。この本に出会ったのはとっても幸運でした。ほとんどはギリシャ神話だったんですが、最後のほうに北欧の神話もありました。北欧神話は同じインド・ヨーロッパ語族文化に属しているので、ある面ではギリシャ神話によく似ているんです。
例えば、北欧神話の主神オーディンはギリシャ神話のゼウスに似ているし、どちらにもトリックスターや火の神などが出てきます。おぼろげながら、その頃の私がこれは単なるお話だと悟っていたのを覚えています。似ている話が2つの別の場所に存在しているのですから、両方が実話ということはありえないと思って。
だから小学校に入学した頃に私は「本の中ならどんなことも言えるんだ」という、そんな感覚を持つようになっていました。後になるともっと明確に、どんな文章も書いていいのだと理解するようになりました。誰かが何かを主張すると、私たちはそれに反対の主張をすることもできます。何でも言えるし、何も言わなくてもいい。小学校1年生の時にもそういう感覚を持っていました。
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