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第7回 藤田理麻さん
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人生で最大のギフト その1 |
進藤 |
作品作りはここのお部屋でなさっているんですか? |
藤田 |
そうです。 |
進藤 |
もう長くお住まいなんですか。 |
藤田 |
ここはもう住んで10年目になりますね。このビルはアーティストしか住めないんです。だからといって、家賃が低いっていうことはないんだけれど。1950年に作られた法律で定められているんですよ。ニューヨークの中にもこういうビルがここ以外に何軒かあるそうです。 |
進藤 |
アーティストしか住めない、というのは? |
藤田 |
アーティストを保護しようということから始まったみたいです。だから、入居する時には大家さんに自分の作品を見せて、証明しなくちゃいけないんです。
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進藤 |
はぁー、おもしろいですね。大家さん、審査員みたい。ニューヨークにいらしてもう何年ですか。 |
藤田 |
今年で24年目になります。 |
進藤 |
うわぁーっ、ながいですねぇ!
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藤田 |
あっという間の24年間でした。父が駐在でニューヨークで仕事をしていたので、母とわたしがこちらに来たんです。 |
進藤 |
それは、藤田さんがおいくつの時だったんですか? |
藤田 |
13歳の時ですね。当時のニューヨークは不況で、治安も悪かったんです。だから、両親が心配をして、プライベートスクールというところに入れられたんです。そこがすごい進学校で、生徒の99%がアイビーリーグに行くような学校だったの。日本人は、私を入れて3人しかいませんでした。 |
進藤 |
うわぁーっ、ということはみんな向上心の塊だ。 |
藤田 |
うん。大人になったら医者か弁護士になりたいっていう人たち。いわゆるエリートかな。 |
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