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第3回 久保純子さん
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「惑星」が出てきてから、あらゆる世界が拡がった その1 |
進藤 |
ひさしぶりでめちゃくちゃうれしい。
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久保 |
ほんとにひさしぶりだねー。
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進藤 |
ママになっても変わらなくてびっくりしちゃった! どうですか、出産の前と後で変わったこと、ありますか?
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久保 |
うん、あらゆることが、変わりました。こんなにかけがいのないものが世の中にあったんだーと思うし。仕事に関しては、もうちょっと世の中がやさしく、例えば会社に託児所があるとか、いろんな意味で整っていればいいのになあって思ったり。両親との関係も変わってきた。母に対しては、こんな大変な思いをして育ててくれたんだと思うと、やっぱり今からでも少しずつ、感謝の気持ちを示していきたいなと思うし。全てが新鮮に思えるようになりました。
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進藤 |
母になったからこそ、新鮮に感じること……。
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久保 |
うん。例えば、バギー(ベビーカー)を押して歩いている時に、今まで気にもとめなかった段差に初めて気づいて……。おかあさんたち、これまでどうしていたんだろうと、そういうことにすごく疑問を感じたりとか。
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進藤 |
それは赤ちゃんを連れているからということ?
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久保 |
そうそうそうそう。ベビーカーが通らないの。コンビニは自動ドアじゃないから押して開けなければならないとか、すごい大変。でも、そういうとき、一見強面のおにいちゃんがドアを開けてくれたりすると、世の中ってやさしい人がいっぱいいるんだーと感動したり。魚屋さんのおばちゃんが気軽に話しかけてくれたりとか。コミュニケーションも増えた。
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進藤 |
世界が変わった?
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久保 |
変わったー。人間の全てを見せられているような気がして、毎日が新鮮。
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進藤 |
独身時代、結婚してから、そしてお子さんが生まれてからと、純ちゃんの中で優先順位も変化していると思うんですが。
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久保 |
独身のときは、何をおいても仕事が命、生き甲斐だった。結婚したら主人との生活、共有できる時間がとても大切で、でも仕事もしたいと。今は、(赤ちゃんを見て)この人が一番大切。一人で生きていけないから何かしてあげなくてはいけないと思うし。でも、子どもがいることで主人との関係もさらに深まった。将来どうなるんだろうねとか、10年後こうしていたいねとか、そんな話ができるようになったり。楽しみがまた増えた。
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進藤 |
ふむふむ。いいねぇ。豊かだねぇ。
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久保 |
だから優先順位というよりも、やりたいことが増えて、どんどん拡がっていくという感じ。
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