
情報系学科に進学した理由(あきんぼ・東京・38歳)
高校生だった20年前のこと、結婚退職が常識だった世の中を見て、「オトコと同じに稼げる仕事に就くにはどんな学部に進むべきか? 絶対に男女の差がなく働ける会社員もいるはず」と探し当てたのが工学部の情報系学科でした。機械、土木は体力も必要なイメージがあり、電気、建築系には興味が持てず、情報系に進みました。大学卒業後は、メーカーのソフトウェア分野で働いています。子育てで勤務時間を抑えている分の差はありますが、世の中全体の男性よりは稼いでいると自負しています。
男性基準ではなく、自然体で(IPウーマン・36歳)
夫が学生の我が家は、子供はおろか夫も私の扶養に入っています。男性よりも稼げるかどうか、は、職場環境にも左右されますが、もっと重要なのは家族の理解が得られるかどうかではないでしょうか。「妻より稼ぎが低いなんて」と自虐的になる夫では、この状態になるのは不可能でしょう。また、「稼がない男なんて!」と騒ぐ妻の両親がいる場合も、かなり難しい(我が家は、これをなんとか振り切りましたが)。男が女子供を食べさせていく時代は終わった、といくらマスコミが煽っても、永年培われた固定観念を崩すのは難しいでしょう。しかし、「男並みに働いたから、男並みの稼ぎ」と、何でも男性を基準にするのではなく、家庭もプライベートも大事にしつつ、稼ぎも上々、という自然体の女性は確実に増えていると感じます。もちろん自分もそうなりたいと日々思っています。
比べる相手は「過去の自分」(梶本洋子・東京・パートナー有・52歳)
我が国の社長と部長の平均年収をそれぞれ約3000万円、約1000万円と仮定すると、私のSOHOとしての年商、全経費を引いた利益にほぼ相当します。社長、部長のいずれも男性がその大半を占めている現状から、その実力は男性と拮抗しているのではないかと考えています。ただ「男性より稼いでやるんだっ!」といった感情をついぞ持ったことはありません。むしろ自分の価値を高めることに、つまり比べる相手は常に「過去の自分」であったように思います。
男女差はあまり関係ないのでは(月の猫・神奈川・38歳)
うわー、難しい質問ですね。でもYES。稼げない理由がないから、稼げると思っています。今、色々な理由でそんなにがむしゃらには働いていませんから、収入はそこそこです。それでも、私より低額所得の男性っていると思います。で、私がモロモロの事情がクリアされて、過去の最盛期並みの仕事量に戻ったら、同期などとも遜色はない稼ぎができると思っています。結局、上を見たらキリがないし、下を見てもキリが無いと。稼ぐだけなら男女差ってあんまり関係ないように思います。稼ぐ以外のコトにかける時間がとられるから、結果として「相対的に見て稼ぎが少なくなる」という女性はいるかもしれないけれど。