「アサーティブコミュニケーションワークショップ」
(ダーシー・アンダーソン )
英語で行われたこの分科会、さまざまな国籍の参加者が積極的に交流する姿がありました。エネルギーがみなぎった会場でのワークショップがスタートです。
椅子は全て部屋の外や壁際へ移動し、中央にできた広いスペースに、輪になって集まった講師と参加者たち。今回のビジネス会議の中ではユニークな体験型ワークショップです。講師は、NHKラジオのビジネス英会話でも人気だったユニカルインターナショナル、バイスプレジデントのダーシー・アンダーソン。
まずは、靴やジャケットを脱いで全身をリラックス。Outside the Box な、新しいアイディアを提案する際に大切なのは?と問いかけるアンダーソンに、自信を持つこと、スマイル、アイコンタクト等、参加者は積極的にレスポンス。自分の提案の大切さを伝えるために重要な4つのポイントをマスターすることが今回のゴールに設定されます。
英語が母国語の人、第二言語の人、第三言語の人……そんな様々な参加者皆、積極的に楽しむ姿勢は同じ。2人ずつのパートナーに分かれて実践に入った途端、参加者の声で講師の声が聞こえなくなるほど。全力でアサーティブにコミュニケーションする様子は前向きなパワーそのもの。
声の音域を広げる練習では、自然と顔の表情がほぐれて生き生きとした話し方になっていきます。異なる音程での自分の声の印象を参加者同士でシェア。今まで気付かなかった自分の声のパワーを発見できた! と喜ぶ声が多く聞かれました。抑揚の練習では、語尾を上げた場合と下げた場合を実演。それぞれの印象や伝わるメッセージの違いに、「そういえばそうだ」と皆深くうなずきます。途中、熱気のあまり会場の扉をすべて開けることに!
声のProjectionは、姿勢、立ち方、女性の立場、なども知らず知らずのうちに関係していると説明もありました。女性は特に、権力をもった人に対してソフトに話す傾向があるとのこと。そんなときに、何を意識すればよいのかの指導を受けると参加者は、左右の足への体重のかけ方、腰の出し具合などを様々に試し、自分のものにしようと積極的に実践。
アンダーソン曰く、「実はアサーティブコミュニケーションはとてもシンプル」。一つ一つやってみることで、アタマでなく体が覚えていく、自分自身でも気付かないうちにアサーティブになれる。そんな体験を共有した、エネルギーに飲み込まれるようなワークショップでした。
|